タイヤをミシュランAGILISキャンピングに交換 | キャンピングカーの乗り心地を改善する方法

アメリカ、湖畔のキャンピングカー キャンピングカー
アメリカで見たキャンピングカー

[キャンピングカーメンテ備忘録:2022年4月実施]

キャンピングカーのタイヤをアジリス・キャンピングに交換

バッテリーの交換と一緒に、昨年のゴールデンウィークの前にタイヤも入れ換えた。選んだタイヤは、MICHELIN AGILIS CAMPING 215/70R15CP

これまで履いていたタイヤは、同じミシュランのアジリス215/70R15Cというもの。2016年に履き替えて6年が経過した。

(シングルタイヤの)カムロードキャンパーの最大の弱点はタイヤだと、過去にバーストを経験した自分は思っている。

カムロードの標準タイヤではあまりに心もとないので、安心して乗るためには、よりロードインデックスが高いタイヤに換えて安全マージンを確保すべきだ。

ロードインデックス
タイヤ1本で支えることのできる最大負荷能力を示す指数。タイヤの負荷能力は空気圧によって変化するので、指定された空気圧を守ることで最大負荷能力が発揮される。

また、重たい上に、たまにしか稼働せず停止していことが多いキャンピングカーは、タイヤへの負荷も大きいはず。

見た目では異常がなくても、走行距離に関わらずなるべく早いスパンで交換したほうが良いのだろう。個人的には4年を交換の目安にしている。

とは言いつつ、今回は6年が過ぎてしまった。これは自分がANAのダイヤモンド修行に明け暮れ、キャンピングカーを放置していたから。

修行はやめキャンピングカーでの犬連れ旅を再開することになったので、バッテリーとタイヤをまとめて去年、更新した次第。痛い出費だったけど。

AGILISキャンピング

AGILISを選んだ理由、CPへの進化

今回もアジリスにしたのは、タイヤの能力(ロードインデックスや乗り心地)およびコストの両面で、バランスの取れたタイヤだと判断したから。

ちなみに、今までのタイヤ215/70R15Cの末尾「C」は商用車の意で、過去のミシュランのHPには「キャンピングカーでの使用は想定していません」みたいな記載があり一抹の不安があった。

しかし、今回は215/70R15CPと末尾が「CP」に変化している。そう、CPはキャンピングのことで、ミシュランのHPを確認すると、次のように書いてある。

キャンピンカーは一般的に車両総重量が重く、タイヤ使用時において高い耐久性と安定した操縦性能が求められます。当製品はLT/C(商用車用)規格より空気圧設定を高くすることにより、高負荷での常用が可能となっています。その結果、タイヤとしての耐久性が向上し、キャンピンカー特有の走行時のふらつきを軽減、高速路はもちろん一般路においても優れた操縦安定性を確保します。またキャンプ地での非舗装路など、過酷な条件下でもその高い耐久性と走破性を発揮します。

出典 日本ミシュラン

キャンピングカーに対応し、より高い空気圧での使用が可能に

CP、キャンピングになって何が違うかというと、キャンピングカーの重さに対応し、より高い空気圧で常用できるようにしたということみたい。

なるほど、記憶が確かななら以前のライトトラック・商用車用は、指定空気圧が450kPaだったが、AGILISキャンピングでは、475kPaとなっている。さらに、後輪は75kPaあげて550kPaとすることが推奨されているようだ。

前後輪で空気圧が異なることになるが、最大負荷能力は前後とも1030kgで変わらない。

標準タイヤとミシュランAGILISの比較

ロードインデックス(LI)の比較(単輪)

[カムロード標準タイヤ]
195/70R15 LI:107 負荷能力: 910kg 空気圧:550kPa

[アジリスキャンピング]
215/70R15 LI:109 負荷能力:1030kg 空気圧:475~550kPa

調べて気づいたけど、最近の単輪カムロードの指定空気圧は600kPaになっているのね。自分が購入したときは550kPaだった。
なお、600kPa入れると負荷能力は950kgになる。

あまりにバーストが多いから空気圧あげたのかな? でも600kPaだと固くて乗り心地がいっそう悪化してそうな気がする。

いずれにせよ、ロードインデックスが高く、指定空気圧が低いアジリスキャンピングのほうが安全マージン、乗り心地ともに優れているってことでいいよね。

1年間使ってみて

肝心の使用感だけど、違いが分からない男的には何の不満もない(個人の感想)。

空気圧は前輪480kPa 後輪550kPaで使用しているが、乗り心地は以前のアジリス[c]タイプと変わらないと思う。

後輪空気圧が上がったせいでギャップを越えた際のショックが強くなったかもしれないが、誤差の範囲。ちなみに、以前のアジリスの時は、基本的に前後輪とも500kPa入れていた。

カムロードキャンピングカーの乗り心地を改善する秘訣

最後にキャンピングカーの乗り心地を劇的に改善する方法を伝授したい。

初めてカムロードキャンパーを手に入れた人は驚愕する。「ウン百万円もしたのに、なんだこの酷い乗り心地は!」と。

そして、多くの人が「どげんかせんといかん」と思うはず。

自分もそうだった。エアサス入れたり、貧乏人なりにできることをいろいろやった。でも決して満足することはない。

彼は彼なり、吾唯足知

やがてカムロードに長く乗っていると気がつく。青い鳥はもっと近くにいるんじゃないかと。

そう、カムロードの乗り心地を劇的に改善する秘訣は、

あきらめろ、あきらめろ、あきらめろ、そして、大地を感じるんだ!

所詮、カムロードは安物トラック、それも限りなく過積載に近いオンボロ。
「乗用」じゃくて「貨物」

これまで乗っていた乗用車の乗り心地と比較していたら、けっして幸せはやってこない。
「これはトラックなのだ」とあきらめるのが肝要。カムロードに過度な期待をするのは精神衛生上よろしくないと思う。

カムロードでの運転を楽しむヒント

身も蓋もない話で恐縮だが、最後にカムロードで運転を楽しむためのTIPSをご提案。

  1. ギャップで突き上げられたら、「今日も板バネいい仕事してるぜ!」と大きな声で言ってみよう
  2. 五感を澄ませて、ヨーイングとローリングとピッチングの違いを感じてみよう
  3. 強風でハンドルを取られるときは、自分はXウイングのパイロットで、デススターの中に突撃しているという本当のミッションを思い出してみよう

以上、カムロードベースのキャンピングカーに20年近く乗った自分が開いた悟り。というか、貧乏人のあきらめ。(個人の感想)

コメント

  1. レオじじい より:

    お久しぶりです
    ブログ再開されていたんですね、我家はミシュランのオールシーズンに変えましたが、乗り心地は結構柔らかく感じています、数値化できないので難しいですね。

    北海道計画も良いですね、私も行きたいと考えていますが、相方が体調面で長距離・長期旅を避けているので今年は無理そうです。

    • たらば かつ男 たらば かつ男 より:

      レオじじい様
      ご無沙汰しています。いつまで続くかわかりませんが、最近、キャンピングカーで出かけることが多くなりましたので、このブログで何か書ければと思っています。

      私も今のキャンピングカーをまだまだ乗り続けたいと思っていますので、長く乗られているレオじじいさんの記事は参考になります。

      奥様とキャンピングカーをお大事にしてください。