この間の連休に山形県上山市楢下宿にある丹野こんにゃく番所に行ってきました。
かみのやま温泉のはずれ静かな里山にあるこのお店は、いわば蒟蒻のテーマパーク。
到着してみるとお店の中は黒山の人だかりでまずびっくり。
蒟蒻製品の販売に加え、蒟蒻料理を楽しめる食事処や蒟蒻スイーツが自慢のカフェもありとても人気のようです。
食事処も行列ができていましたが、予約していたので待たずに席へ案内してもらえました。ピーク時は予約がおすすめです。
川の緑が望めるお座敷に通され注文したのが、2,700円の二懐石コース。
ちなみに、料理は1,080円から3,240円までのコースがあります。4,240円の本懐石というコースもありますが、こちらは前日までに予約が必要とのこと。
まずコースの始まりは、お茶受けのラ・フランスこんにゃく。みずみずしくて旨い。これが蒟蒻かといきなり驚かされました。
続いて料理がスタート。綺麗に盛られた先付けや煮物が運ばれてきました。どの料理もこんにゃくが使われていて、そのアレンジの妙に唸らされます。
なかでも気に入ったのが黒豆煮物と鮑に見立てた蒟蒻の粕漬け。どちらも酒の肴にぴったりで飲めないのが残念。粕漬けは自宅用に買って帰りました。
お造りは、マグロ、ヒラメ、烏賊、甘エビ、烏賊(クラゲかな)とウニの和え物と豪華。もちろんすべて蒟蒻です。実際、マグロそのものとは全く違いますが、食感や風味はなるほどなと感心させられます。特にヒラメはなかなかの完成度。同じ蒟蒻でこれだけ多様な表現ができるなんてたいしたものです。
続いての素麺仕立ての蒟蒻は、つるっと出汁でいただく喉越しのいい蒟蒻と、それを牛肉で巻いて揚げたものが一緒に盛られています。揚げると食感に弾力さと香ばしさが加わりこれも美味。
懐石ではまずお目にかからないモツの煮込みも供されましたが、このモツが蒟蒻100%ながら見た目も味も秀逸。食べて驚きました。旨いです。
このほかにも、蒸し物や、蒟蒻にぎり、蒟蒻そばなどが出てきて楽しく満足いくランチでした。
本当は3,240円の三懐石コースにするつもりでしたが、食前酒がコースに入っていたためワンランク下のコースにしました。しかし、後から聞くとこの食前酒も蒟蒻仕立てでアルコールは入っていないとのこと。
不躾ながらお隣の3,240円コースのお料理をチラ見したところ、2,700円コースよりも更にバラエティに富んだ蒟蒻料理を楽しまれた様子。生牡蠣に見立てたものなんかも出てました。
千円台のコースもありますが、ここは工夫を凝らした様々な蒟蒻アレンジを楽しむお店。品数豊富なちょっと高めのコースをおすすめします。
コメント
こんにゃくは健康食品ですから、ダイエットにも糖尿病にも大変良いので私も好きですが・・・懐石となると高いですね。
一種の精進料理でしょうか。
レオじじい様
こんにゃくで3千円というと高い気もしますが、料理自体は工夫されていてけっこう楽しめました。話のタネにはいいと思います。お土産コーナーもみなそれなりにいいお値段ですが飛ぶように売れてました。
同じような材料で信州伊那には「かんてんパパ」と言う会社が寒天だけで、ラーメンを作ったり、サラダうを作っています。
美味しいですから機会があれば行ってみてください。
面白いですよ
レオじじい様
情報ありがとうございます。寒天も面白そうですね。チャンスがあれば行ってみます。