サントリー白州蒸留所その1からの続きです。
工場見学を終えるといよいよテイスティング体験。テーブルの上に本日テイスティングするウイスキーが並んでいます。
なんと、白州18年もあるじゃないですが。ホワイトチョコレートやフルーツケーキなどサントリーおすすめのチャームもついてます。
では、さっそく18年から試飲・・・。それはまだNG。
今日はテイスティング講座ですので、ここからはサントリーチーフブレンダー・福與伸二氏のビデオを見ながら一緒にテイスティングしていきます。
まずはビデオで、テイスティンググラスの使い方、トップノート(最初に立ち上がってくる香り)の吟味の仕方などテイスティングのお作法を学びます。
その後、順番に原酒のテイスティングがスタートです。
この日に味わったのは、以下の5つの原酒。それと白州(ノンエイジ)、白州18年の計7種類です。
- ニューポット:蒸留したての熟成していないアルコール度数の高い原酒
- ホワイトオーク樽:北米産のホワイトオーク材を使って熟成させた原酒
- シェリー樽:スペインのシェリーを寝かせた樽で熟成させた原酒
- ヘビリーピーテッド:ピートの香りが強めのスモーキーな原酒
- ライトリーピーテッド:ピート臭がそれほど強くない原酒
ニューポットは本来アルコール度数が非常に高いものでトワイスアップにされたものが用意されていましたが、これははっきり言って美味くない。ちょっと甘ったるいアルコールでウイスキーの深みを全く感じることができません。
シェリー樽はいかにもといった味。10年から12年ものらしいですが、甘くドライフルーツのような味で色もしっかりついてます。
自分がテイスティングして気に入ったのは、ヘビリーピーテッド。爽やかなピートの良い部分の香りが立って美味い。単独で飲みたいぐらい。
福與伸二氏のお導きにより、私のような違いの分からない男でも原酒ごとの香りや味わい、奥行きの違いを感じることができました。
よく白州は森の香りのするシングルモルトなんて言われていますが、フルーティーな中にピートが効いた味わいはこうした様々な原酒を絶妙にヴァッティングすることから生まれてくる訳ですね。
原酒を一通りテイスティングし最後に製品版の白州、白州18年を堪能、「なるほどなぁ」と一人感心してウイスキー匠の技講座が終了。
ウイスキーの奥深さを学べた非常に有意義なツアーでした。
有料2,000円ですが、お土産でテイスティンググラスなども頂け、とってもお得感のあるツアー。巷で工場見学が人気なのがよく理解できました。
ちなみに、白州蒸留所内には、博物館や工場見学の他にもレストランやサントリーが扱う世界のウイスキーがとってもお安く飲めるバー、グッズショップがあります。南アルプス天然水の工場見学を加えれば、家族連れでも楽しめることでしょう。
私はそっち方面に全く興味ありませんが、すぐ近くに洋菓子シャトレーゼの工場もありますので、ご家族連れは両方制覇してみるのも面白いかもしれません。
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