シトロエンDS4のインプレッション

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シトロエンDS4フロントビュー

押し出しのあるお顔

シトロエンDS4 Chic EGS に1年乗ってみて

平成25年6月でめでたく納車1年となりました。走行距離は約5,800km。セカンドカーですので余り乗れていないのが残念ですが、1年たってもお気に入りの車です。
1年間実際使ってみたうえでのDS4の評価をちょっと書いてみます。

走行性能

私には十分すぎる走行性能。爽快なドライブを楽しんでいます。日本車の同クラス車とは明らかに一線を画した走りには欧州車の血を感じます。
1.6リットル+ターボのエンジンはとても素直。ターボもナチュラルです。低回転から強いトルクが発生しますので乗りやすいですね。
高速道での加速も必要十分。踏めばしっかり反応します。車内の静粛性もそこそこ高いので、いつのまにか速度が上がってしまいます。スピードの出し過ぎに気をつけてドライブを楽しみたいと思います。

ハンドリング・操作性

ハンドリングも素直。変なクセはありません。日本車と比べて若干、遊びが少ないかもしれません。ハンドルを回すと前輪がすぐ挙動する感じです。
アイ・ポイントが高くフロントウインドウも広いので、運転していて景色が良いですね。でも、後ろの見切りはいまいちです。もちろん運転に支障が出るほどではありません。
ちょっと話がずれますが、当初心配していたウインカーとワイパーが日本車と逆な点については、すぐに慣れてしまいました。

乗り心地

いまどきトーションビーム

シトロエンではありますがサスペンションはハイドロではありません。その上、リアはトーションビーム式です。
トーションビームは低コスト車といったイメージがありましたので、購入する前は正直いって気になっていました。
実際に乗ってみた感想は「よくできているな」といったところ。他の欧州車のことはわかりませんが、乗り心地は何ら問題ありません。
サスへ抱いていた不安は杞憂でした。トーションビームだから安物、ダメというわけではなさそうです。DS5もトーションビームですので、コストだけでないこだわりがシトロエン(PSA)にはあるのかもしれません。

ちょっと硬めの猫足

よくフランス車は猫足などといわれるようですが、その意味が少しわかった気がします。ただし、DS4はどちらかというと硬めかもしれません。
ギャップなども良くいなしてくれて不快に感じるような場面は滅多にありません。高速での進路変更でもしっかり踏ん張って安定しています。
サスペンションのパフォーマンスは私的には十分満足できるレベルです。もしかしたらちょっと硬いという人がいるかもしれませんが、乗り心地も問題ありません。

デザイン

シトロエンDS4 リアビュー複雑なフォルム

リアの複雑なフォルム

Most Beautiful Car

もともとデザインに一目惚れして購入したのですが、1年たっても飽きることなく今もお気に入りです。
一番気に入っているのは、やはりリアビューです。夜、ランプを点けている時などは何とも艶っぽい感じがします。自分ではなかなか見られないのですが。
フロントビューも何というか幅広感、重量感のある押しの強い印象で見応えがあります。フロントグリルのダブルシェブロンの意匠もかっこいいですね。
サイドビューもはめ殺し窓のリアドアが象徴するように凝った造りになっています。リアタイヤ上ののフェンダーにも複雑なプレスラインが施してあり、流麗なリアのデザインへとうまく繋げています。

ちょっと気に入らない点

基本的にDS4のデザインは好きですが、強いて気に入らない点をあげると、車高が高いことでしょうか。これは従来のクーペでもSUVでもない新しいデザインというDS4のアイデンティティの一つでもあるのですが、サイドから見ているとタイヤとフェンダーの間がちょっと開きすぎて腰高に見えるように感じます。
それと、なんとも表現しづらいのですが、ボンネットのデザインがイマイチ。ライトとの間に隙間がありすぎるのか、どうもボンネットが全体と調和しておらず浮いているような気がしなくもありません。

ブレーキ

非常に良く効きます。その代わりブレーキダストがすごいです。
カックンブレーキには慣れました。踏むとすぐに効いてくるだけのことですので運転上問題はありません。しかし未だにブレーキを効きせすぎガクッとなることがたまにあります。

EGS

変速のギクシャク

購入時にもっとも心配だったEGSのその後ですが、正直いって余り変わりません。現状では週末にしか運転しませんので車側の学習も運転者側の慣れも進んでいないといったところでしょうか。

シトロエンDS4のEGSシフトレバー

EGSのシフトレバー


気になるといえば気になるし、気にならないといえば気にならない。曖昧な答えですがこれが本音です。EGSのギクシャク感が気になるのは走り出しの低速時だけですので、自身の慣れもあってそんなにストレスには感じませんが、気にする人は気になるのだろうなという感じです。
ちなみに、クロアチアをレンタカー旅行したときにオペルコルサのオートマチックモード付き(EGSと一緒の構造)を借りました。5万キロ以上走っている車でしたが、ギクシャク感はうちのDS4以上でした。シングルクラッチ方式ではやはり限界があるのでしょうね。

低速走行時のエンブレ

EGSによるギアチェンジとは別の話ですが、交差点などでの低速走行時、まだ2速にシフトアップする前にアクセルを離すとエンジンブレーキが強くかかり違和感を感じます。トルコンでないミッション車ですので構造上当たり前のことですが、今はこのガクガク感の方が気になりますね。
アクセルワークに気をつければスムーズに走れると思いますが、何も考えず漫然とアクセルを踏んでいると渋滞などでガクガクしてしまいちょっとイラッとします。

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