もうとっくに夏休みも終わりですが、個人的な経験をもとに北海道キャラバンでの注意事項をまとめてみましたので何かの参考にしてください。
危険その1 マウストラップ
キャンピングカーもネズミ捕りの餌食に
普段はブォーンとけたたましい音を立てながら車の流れについていくのが精いっぱいの我がデイブレイク号。そんな非力なキャンピングカーでも、交通量が少ない北海道の郊外ではのびのび快適なドライブを楽しむことができます。しかし、思わぬ落とし穴も。
それはネズミ捕り、警察によるスピード超過の取り締まりです。
個人的な感覚ですが、北海道以外では周りの車が飛ばしているのでキャンピングカーが捕まる確率が低いような気がします。しかし、北海道の郊外では、そもそも車がまばらなので、運が悪いと(自分が悪いのですが)ノロマなキャブコンも見逃してもらえません。
こんなところが危険
よくありがちなパターンは郊外から町の入口に差し掛かった付近。標識なしの法定速度(60km/h)区間から40km/h規制に変わったところなどでレーダーを置いて取締りをしています。
60km/hプラスアルファで気持ち良く走っていたら、突然、STOPの旗が振られて青切符。反則金15,000円、18,000円なんてことになるわけです。
私の経験
私自身も北見国道(39号)を旭川方面へ走行中、道の駅おんねゆ温泉手前の集落に差し掛かったところで捕まりました。
実際に切符を切られたのは1度だけですが、対向車に教えてもらったり、たまたま先頭じゃなかったなど間一髪で逃れた経験が何度もあります。
民家があるところでは飛ばさない
北海道は一時期交通事故ワースト都道府県の常連でしたのでスピード取締りに積極的に取り組んでいるようです。正直、なんでこんなところでネズミ捕り?と思うこともありますが、違反は違反。安全運転に努めましょう。
外の人間にはなかなか分かりませんが、見通しが良く走りやすい道路でも付近に集落や信号が現れたらスピードを落としましょう。
危険その2 動物
美しい大自然に囲まれた北海道。野生動物たちとの出会いも北海道旅行の楽しみでもありますが、動物を巻き込んだ交通事故が多数発生しています。北海道をドライブする時は野生動物にも十分注意してください。
最も危ないエゾ鹿
動物との衝突事故で最も多く最も危険なのがエゾ鹿。
北海道では年間500件以上の衝突事故が発生しているようです。
オスの鹿は体重100kg以上ありますので、運が悪いと旅を続けられないような大事故になる可能性が高く、現に死亡事故も発生しています。
私も一度怖い目に遭いました。音威子府周辺を走行中、道路横の笹薮から急にエゾ鹿が飛び出してきました。
ギリギリで衝突は避けられましたが、本当にびっくりしました。しばらく心臓のバクバクが止まらず、あの鹿のせいで寿命が1年は縮まりましたね。
原則は減速
鹿との事故はこのように突然の飛び出しが多いようですが、中には道路上に居座ったまま車が近づいても動かない文字通り馬鹿?な鹿もいます。またクラクションに驚いて横に逃げずに車の方向に突っ込んでくることもあるようです。
鹿を見かけたらスピードを落とすのが原則です。基本、鹿は群れで行動しますので1頭見かけたら他にも隠れていると考え行動しましょう。
あぶない時期と時間帯
なお、エゾ鹿との衝突事故が多くなるのは秋と春。時間帯は夕方と夜明け前が圧倒的に多いそうです。これからの季節特に気をつけてください。
鹿笛?
ちなみに、鹿避けのためにバンパー等に取り付ける鹿笛なるものが販売されています。これを装着すれば走行時に鹿が嫌がる音が出て逃げていく(クルマに近づかない)とか。
いかにも北海道チックで面白そう。購入してみようかと思いましたが、効果のほどが疑問なのと犬も嫌がるという噂を聞いたので我が家は見送りました。
大群で来られると恐怖-虫
夏の初めの時期、深川沼田道路経由で秩父別に向かっていた時のこと。田んぼか畑かは覚えていませんが、周囲は見渡す限り田園が広がる平地です。
ここで見た景色は強烈で今でもよく覚えているのですが、辺りは一面の虫、虫、虫。
カゲロウか何かでしょうか、羽のついた虫が無数に飛んでいます。
その虫の量は凄まじく、視界を確保するためにワイパーを動かしたほど。虫でできた雲に突っ込んだようでした。
当然、キャンピングカーはぶつかって死んだ虫だらけ。気持ち悪くなるくらいそこらじゅうにこびり付いてました。
落とそうにもキャブコンのバンク部は簡単に掃除できるものでありません。キャラバンの間、不快だった思い出があります。
この時に出会った虫の大群は異常だったのだと思いますが、大自然の中を走っていると、否応なく多くの虫の命を奪ってしまいます。虫嫌いの人は御覚悟を。
危険その3 凸凹道路
傷みの激しい北海道の道路
アスファルト舗装は寒さに弱いってご存知でしたか?
アスファルトは元々原油から精製される物ですので、極端な低温下だと粘度を失いヒビ割れなどの劣化が進んでしまいます。
このため、寒い北海道では道路が傷むのが早いみたいです。
市町村道や農道は要注意
しっかりと管理されている国道はまだ良いのですが、財政難で手が回らないのか、たまに舗装がガタガタの市町村道や農道に出くわすことがあります。
確か富良野辺りだったと思いますが、ほぼ一直線の農道らしき道を夜間に走っていたら、突然路面が荒れて車が飛び跳ね畑に落ちそうになりました。
乗用車ならまだしも、ただでさえ足回りに不安を抱えるキャブコンは急な路面の変化で怖い目に遭うこともあります。特に目視で確認できない夜間なんかは気をつけた方が良いかもしれません。
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