カムロードでハブボルト折れを2度体験
カムロードのハブボルト折れが話題になっているようです。
当方も、カムロードベースのキャンピングカーで2度にわたりハブボルト欠損を経験しました。
過去にも記事にしましたが、当方の体験を改めて整理したいと思います。ただし、内容は憶測に基づく素人の感想に過ぎませんので、ご了承願います。
1回目 アルミホイールにガタツキ発生、走行不能
前車クレソンで発生。
四国をキャラバン中に右後輪にガタツキが発生。ナットを締めてもすぐに緩む、あるいはナットとハブボルトが固着してしまう。
ガタツキがひどくなり走行不能。ハブボルトは折れるか固着していて6本すべて欠損しました。
詳しくは下の記事を見てください。
2回目 タイヤ交換時にハブボルト折れが判明
現車デイブレイクで発生。
スタッドレスタイヤへ交換をディーラーに依頼したところ、左リアタイヤのハブボルトが1本折れたもの。
ハブボルトが折れたときの共通項
わずか2度の出来事で非常に乱暴かつ恣意的な分析になりますが、ハブボルトが折れたときの共通点を挙げて、原因を推測してみます。
- 2回ともリアタイヤで発生
- 2回ともアルミホイール(JWL-T 990kg)
- 2回ともタイヤは215/65R15 110/108でタイヤは無傷
リアで発生したのは許容重量オーバーが原因か
バーストもそうですが、カムロードにおける足回りのアクシデントはリアタイヤに集中しています。
ハブボルトの欠損もリアで発生したことを考えると、やはり車両後軸への高負荷(過重)が原因の一つではないかと推察されます。
アルミホイールの問題
アルミホイールの脆弱性
一般論としてスチール(鋼)に比べアルミの強度は落ちます。
使用していたアルミホイールはカムロードで使用実績のある990kg適合品ですが、海外製の鋳造汎用品で品質はたかが知れています。BBSのような鍛造高級品と比べるべくもないでしょう。
カムロードキャンピングカーの過荷重が、990kgとはいえ材質的に弱いアルミホイールに悪影響を与えた可能性は捨てきれません。
アルミホイールのちょっとしたひずみがハブボルトに負荷をかけて、ある日突然欠損する。そんな感じでしょうか。
ディーラーからの指摘
2回目の欠損の際には、ディーラーの整備担当者から、アルミホイールがハブボルト折れの原因ではないかと指摘がありました。
その際の説明ではハブとの接着が点であり面的に結合できていないというものでした。
ハブ径の違い
アルミとは直接の関係はありませんが、汎用ホイールの抱える問題点として、よくハブ径の違いがあげられます。
汎用品の宿命として、ハブ径が大きめに設定されており、カムロードのハブ径106mmより大きくなっています。
この場合、ハブとホイールの間に隙間があることになりますので、ガタツキの原因になる可能性があります。
タイヤの影響は
タイヤは2回とも215/65R15(ブリジストンR202)で、標準タイヤよりロードインデックスを上げています。
私の知識では、タイヤがハブボルト折れに影響したかどうか判断できません。
ただ、標準より太いタイヤで空気圧も安全マージンを考え高めにしていたので、タイヤが頑丈になった分ホイールやハブボルトに負荷をかけたということも考えられなくもありません。可能性がゼロとはいえません。
なお、タイヤ交換時はトルクレンチを使って規定のトルクでしっかり締めていました。デイブレイクに乗り換えてからは、基本、ディーラーに任せています。
結局、アルミホイールが原因なのか
限りなくグレーなアルミホイール
我が家もそうでしたが、カムロードのハブボルト欠損事例は、アルミホイールの場合がほとんどで、何らかの因果関係があるとしか思えません。
1回目のハブボルト折れは、ホイールの取り付け不良が原因だろうと推測しましたが、いま思えば、リアへの過荷重とがアルミホイールの脆弱性が重なってガタツキを生じさせたとも考えられます。
やっぱり鉄チンが安心か
これだけハブボルト折れの情報に接すると、2度も経験した者としては、カムロードでのアルミホイールの使用について疑念を生じざるを得ません。
今後は、スチールホイールの導入を検討します。
選択肢が少なくて悩ましいところですが、いまのところ200系ハイエースの純正鉄ホイールあたりが狙い目かなと考えています。
コメント
これらの問題を解決するにはあ、価格を考えなければ、やはりいすゞBeカムの様な積載荷重の高いトラックが良いでしょうね。
ヨーロッパの車はどうなんでしょうかね。
空気圧の確認はユーザーで出来ますが、ハブボルトの確認は難しいです、車検時にハブボルトの亀裂を調べる事も必要ですね。
車検項目に磁気探傷なんて取り入れる様になれば費用がぐっと上がるでしょうが、車検毎にボルト交換も一法かもですね。
レオじじい 様
ヨー口ッパ車については詳しく分かりませんが、ヨーロッパではよく140km/h以上で飛ばしているキャンカーを見かけるので日本のカムロード特有の問題である気もします。
なるほど、磁気深傷(非破壊検査のようなものでしょうか?)ができれば便利で安心でしょうね。
ご指摘のように具体的な対応策として事前のボルト交換も有効だと思います。
ただ、感覚的に言うと、ハブボルトが経年劣化してダメになるというより、過重に耐えられず傷んだアルミホイールが一気にハブボルトをダメにするような気がします。
もしそうだとすると、短期間でアルミを入れ換える必要がありますが、これは現実的ではありませんね。
確かにハブボルト折れをネットでググってみると、アルミホイルに多いようですね。
アルミホイル特有の症状ならやはり鉄ホイルに替えるのが安全策でしょうね。
材料力学的に考えても、ボルト強度は引張荷重に対しての強度を保証していますが、曲げ応力やせん断応力が働けば弱くなりますからね。
アルミホイルでナットが緩めばボルトに掛かる荷重は引張荷重ではなくなってしまいますね。
レオじじい 様
専門的なことはよく分かりませんが、アルミニウムは軽く加工しやすい分、粘りがないというか伸びがないというか、急に破断するという先入観があります。
今後、真剣に鉄ホイールへの入れ替えを考えようと思っていますが、カムロードの場合、標準の鉄ホイールだとリム幅が狭くロードインデックスの高いタイヤが履けない、デイトナだとハブ径の違いがあるなどどれがいいのかよく分かりません。
おすすめありましたら教えてください。
ハブボルト欠損ですか 怖いですね
先日 GSで給油していたらスタンドのお兄さんが寄ってきて「私もキャンカー乗ってますが 先日バーストして大変でした」と言っていました
詳しく聞いてみると車種はZiL520でリアが左右とも同時にバーストしたそうです
やはりリアの過重が原因なんでしょうね
520はリアが延長されていますし 発電機も載せていたそうです
色々と調べてみるとエアサスもバースト防止に効果が有るようです
ハブボルト欠損防止にもいいかも知れませんね
オジジ 様
同時バーストというのは恐ろしいですね。
うちも右リア最後部に床下発電機が着いていますすが、後軸より後ろに重いものを置くのはあまりよろしくないですね。
最初からそういう仕様で仕方ありませんでしたが、なるべく最後部には重いものを載せないよう気を付けています。
それにしてもカムロードは足回りのトラブル事例が多すぎますね。
キャンサス入れてますが不安です。
はじめまして。私はキャンピングカー乗りではないのですが、ボルト折れで検索していたらこちらのホームページに辿りつきました。
私はE25型のキャラバンに乗っております。社外アルミ履いております。13万キロを超えた頃から、タイヤを外す時にハブボルトが折れる事が4回もありました。(運転席側3回 助手席側1回)
3回目に折れた時に、運転席側6本交換と全輪にハブリングを装着しました。
今週雪の予報の為、タイヤを交換していた所今回は助手席側の1本が折れました。今回も外す時。今回は学習した為助手席側6本交換しました。
今回の原因は何か?と思いネット検索していた所気になる記事がありました。
http://www.automesseweb.jp/2016/05/04/6193
もしかしたらナットかもしれません。私は記事の2枚目の写真で左側のタイプと同じネジを使っていたのですが、ツバ付きの物に変更してみようと思っています。
私の場合は距離が17.5万キロですので、金属疲労かもしれませんが、過去のくるまでは、車では経験がない為ホイールとナットの関係かもしれませんが。
チャチャ 様
はじめまして。貴重な情報をありがとうございます。
私もなんどかハブボルト折れを経験して、素人判断ですが、社外アルミホイールとナットの組み合わせが要因ではないかと疑っています。
つまり、ハブ径がぴったり合っていない社外ホイールをナットで無理やり押し付け、さらに、ハブと合わないホイールの中心はナットのテーパーで適当に出している状態がいけないのではないかと考えました。
ハブとホイールは面ではなくナットの点で接続されているだけで、ナットの締め具合が均等でなければぐらつく可能性があります。そして微小なぐらつきを続けているうちに、ナットとボルトが固着し、ホイールを外そうとトルクをかけると簡単にボルトは折れてしまう。そんな感じなのかなと。あくまで想像ですが。
というわけで、私はホイールをハブ径がジャストフィットするハイエース用の鉄ホイールに変更しました。ナットはまだよくあるものを使っていますが、今後交換を検討します。