キャブコン全塗装の経緯
先の記事でお伝えしたとおり、このたびキャンピングカーを全塗装しました。
前々からやりたかったものの、無駄に図体がデカいキャブコンの全塗はナニゲに大変。コストやショップ探しなど課題が山積していてなかなか踏ん切りがつきませんでした。
今回、ラッキーにもキャンピングカーのオールペンを格安で引き受けてくれる塗装屋さんを発見。思い切って全塗装を実行しました。
その顛末を簡単にまとめておきます。
全塗装に踏み切った理由
FRP特有の劣化とバーコード
我が家のキャンピングカー、デイブレイク号は今年の5月で納車から満7年が経過しました。さすがに寄る年波には勝てず、様々な場所で経年劣化が進んでいます。
特にFRPでできたボディは、ルーフやバンクなど直射日光が当たるところが白くすすけてきました。
これはコルゲート仕上げのFRP特有の劣化症状で、放っておけばどんどん艶がなくなり粉を吹いたような状態になってしまいます。
また、当方が生来の無精者で洗車が大キライなため、白い車体のそこかしこに薄汚いバーコードが発生。カムロードの金属ボディ部分もちょっとやそっと洗っただけでは全くきれいになりません。
ずっと乗っていくために全塗装を決意
全般的に外見が疲れてきた我が愛車。でも、ワンオフで作ってもらった大のお気に入りです。今後も末永くデイブレイク号に乗って旅したい。
年とともにみすぼらしくなっていくデイブレイク号を見るにつけ、「長く乗るために全塗装したい」と考えるようになりました。
問題はやってくれるショップ探しとコスト
我が家のデイブレイク号のサイズは全長499cm×車幅217cm×車高317cm。これだけデカイと車をオールペンできる塗装屋さんはそうそうありません。
全塗に当たりまずネックになったのは請け負ってくれるショップ探し。ネットでの情報を元にいくつか当たりましたが、なかなか見つかりません。
どうやら、全塗装という作業自体が手間ばかりかかって儲けが薄く、その後のクレームなんかを考えると塗装屋さんとしてはあまりやりたくない作業のようです。
過去にキャンピングカーを全塗したという情報をアップしているショップに電話しても、「今はやってません」といったつれないお返事ばかり。
私が調べた中でやってくれそうだったのは、千葉県にある観光バスの塗装を手掛ける会社。電話で照会すると、「色は単色で最低60万円から。現物を見ないと分からないが、たぶんもっとかかると思う」とのこと。
ビルダーのマックレーにも相談し、マックレー展示場に隣接する塗装屋さんに確認してもらいましたが、「100万円以上はかかります」との答えでした。
「ガレージランデブー」は何でも来い!
オールペンはしたいものの、いくらなんでも100万円は出せません。半ばあきらめの境地。
しかし、滋賀県は琵琶湖のほとりに良いお店を見つけました。
実は全塗装以外にも改造することになりマックレーにクルマを預けることにしたのですが、「京都まで行くなら近くにやってくれそうなショップがあったよね」と思いだしたのが、大津市にあるガレージランデブー。
ブログに書いてある携帯に電話したら、「車高が3m以下なら大丈夫ですよ」とあっさりOK。(そのうち書きますが、当方のデイブレイク号、ルーフエアコンを撤去し車高3m以内に抑えました。)
キャンピングカーのオールペンを多数手掛けているようで、シビリアンベースのキャンピングカーのオールペンを請け負ったばかりということでした。
キャンピングカー全塗装のコスト
肝心の価格ですが、「税別で50万円ぐらいかな」とのこと。メタリック系の色でも特殊なものでなければ50万円でやってくれるそう。
決して「安い」とはいえませんが、これまで調べてきた中では最安です。
ウェブで調べると、キャブコンで30万円なんていう過去の情報もありますが、最近の塗料の値上がりなどを考えると非常に良心的な値段ではないでしょうか。
問題は仕上がりですが、ガレージランデブーのブログを拝見すると、様々なクルマを全塗装されていて実績は十分です。
納期的にもこちらの都合と合いましたので、まさに「清水の舞台から飛び降りる」いきおいでオールペンの依頼を決断!!
依頼内容とカラー選定
さて、ガレージランデブーへの依頼内容は次のとおりです。
- ボディー全体は明るめのシルバー(メタリック)で塗装
- カムロード前面の黒いモールのようなパーツとバンパーはダークグレーで塗り分け
- 同じく、FRPボディの下部もダークグレーに塗り分け
- ルーフはバンクベッド部分のみ塗装。ソーラーパネルなどでゴチャゴチャしている部分は塗らない
以上の内容で、代金は税抜53万円、トータルで572,400円と相成りました。
なお、2色に塗り分けることとしたため、基本の50万円にマスキング代3万円が上乗せされています。複雑な塗り分けだともっと高くなるようです。
* 価格に関しては、あくまで当方の例です。原料代や納期などで変化すると思いますので参考程度でお願いします。
汚れと熱気を考えてシルバーを選択
シルバーを選んだのは、汚れが目立たないというのが最大の理由です。洗車嫌いのダメ人間としては当然の選択。
また、直射日光で車内に熱がこもらないよう、なるべく明るめのシルバーメタリックを選んでもらいました。
ちなみに、今回塗装しなかったルーフに関しては、こちらの記事にあるように既にアルミテープが貼りまっくてあり太陽光からボディを保護しています。(良い子は真似しないでね)
実際の仕上がり
塗装の仕上がりですが、細かいところをつぶさにチェックすると塗装面が荒くなっているところや柚子肌になっているところがあります。
しかし、そうした問題のある課所はごく一部で目立ちません。
全塗装で完璧な仕上げを求めてしまうと、旧塗装のハガシ、下地処理で膨大な手間と時間がかかり、とんでもない金額になってしまうことは明らかです。
そうした意味において、ガレージランデブーの塗装は、価格に見合うというか価格以上の素晴らしいものだと断言します。
正直、新車並みの完璧な塗装を求められている方にはおすすめできません。もっとも新車並みを求めるならオールペン自体やめといたほうがいいと思います。
そうではなく、コスパ重視である程度妥協できるのであればガレージランデブーはイチオシ。おすすめです。
デイブレイクをオールペイントしてみた感想
新車に買い替えたみたいな気分
一言でいうと満足。まるで新車、気に入っています。
「うすらデカイ図体が全面ネズミ色というのは地味でちょっと気味悪いかも」と危惧していましたが、杞憂でした。
2色に塗り分けたこともあり、割と引き締まって見えて、意外と違和感ありません。
これが全身ブラックだと「オレ様に近づくんじゃネェ」的な感じがして悪目立ちしそうですが、シルバーだと遠目にはそこら辺のトラックにしか見えず目立たなくてよろしいのではないでしょうか。
白ホイールも案外いけてる?
そうそう、当方はハイエースの鉄ホイールをホワイトにペイントして使っています。
「シルバーに全塗したらホイールも塗り直しかな」と思っていましたが、窓枠やバゲッジドアの枠は塗装されず白のままですので、ホイールが白のままでも案外おかしくありません。
サイドオーニングも白いままだし、むしろこのままの方がキャンピングカーらしいかも。しばらくこのままで使う予定です。
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