過去問を憶えれば合格できる3級試験の勉強法
5月15日に晴海の日本無線協会で実施されたアマチュア無線3級試験を受けました。
受験に当たり、私が行った勉強方法について、簡単にご紹介します。
試験の概要
出題分野・試験時間
アマチュア無線3級試験では、無線工学が14問、法規が16問の計30問が出題され、試験時間は1時間10分です。
なお、法規のうち2問は必ずモールス信号の問題で、さらにQ符号とモールスを絡めた問題が1問出される場合があります。
合格ライン
合格するには、無線工学で9問以上、法規で11問以上正解しなければなりません。
7割できれば合格です。無線工学、法規それぞれ5問間違えても大丈夫。
難易度は?
問題はほぼ全てが過去問から出題されます。選択肢の順番は入れ替わったりするようですが、問題はそのままで変わりません。つまり、計算問題も答えを暗記すれば計算することなく正答を得ることができます。
合格ラインも低く7割取れれば合格ですので、事前に準備さえすれば、資格試験としては容易な部類に入るのではないでしょうか。
4級より3級の方が易しい?
4級試験と違うのは、新たにモールスが加わることだけ。逆に過去問の数は4級より少ないようなので、モールスをクリアしてしまえば憶えることは4級より少なく済み簡単とのこと。
モールスも昔のように実技はなく、4択から選べばいいだけなので、アマチュア無線は4級からでなく3級から受験したほうがいいのかもしれません。
利用した教材
試験対策として「第3級ハム国試 要点マスター2016」(CQ出版社)を購入しました。
この本は、3級試験の過去問を網羅的に収録していて、受験者からの評価も高い定番の問題集です。試験に合格することだけが目的ならこの要点マスターが1冊あれば十分。私はこれしか使いませんでした。
勉強方法
通勤時間を利用して暗記
通勤の電車の中で、要点マスターをひたすら読んで憶えていきました。要点マスターはA5サイズの半分ぐらいの大きさしかありませんので、車内で勉強するには便利です。
結局、私はこの問題集を本番前日までに3回やりました。
本番当日には、答えをマーカーで塗り、何も考えず問題と答えを眺めていく作業を法規2回、苦手な無線工学は3回、猛スピードで繰り返し追い込みです。
モールス符号の憶え方
Bを「ビートルズ」といった具合に語呂合わせで符号を覚える方法がありますが、このやり方だと、後で実際にCW通信を行う時に不利になるとか。
このため、私は語呂合わせを使わず、目で見ながら脳内で「トトツー」といった具合に反復学習しました。
また、Aから順番に覚えるのでなく符号の短い物や法則性のあるものから順に暗記。
つまり、E・I・S・H、T・M・Oをまず記憶し、その次に2ケタのA・N、3ケタのD・K・R・Uの順で覚えていきます。
また、Kの反対がRとかGの反対がUなど法則性を見つけて暗記の一助にしました。
トータルの勉強時間
以上が私の勉強法。長々と書きましたが、特別なことはやっていません。
勉強に費やした時間は問題集を回すのにおよそ12時間、モールスを暗記するのに4~5時間程度といったところでしょうか。
勉強方法としてはあまり良い方法ではないかもしれませんが、時間がないなか合格するため直前の詰め込み暗記で勝負しました。