キャンピングカーにはもう乗らない。要介護犬とキャンプ

150726080257E-M1-1 キャンピングカー

ウィペットのペッパーが先日、15歳になりました。
現在のペッパーの状態は個人的な備忘録である「裏ブログ」に書いているとおり。食欲はあるものの寝たきり・要介護で体重は4kgも減ってしまいました。
このような状況では、もう旅は無理です。キャンピングカーも封印し、今後はペッパーの介護に専念します。

ペッパーとの最後のお出かけは、7月の夏休みに行った駒ヶ根キャンプ。

実は、駒ヶ根から帰ってすぐに要介護犬とのキャンプ記事を書いたのですが、何が言いたいのか分からないダメ記事でボツ。
ちなみに書いた時は、まだまだ一緒に旅するつもりでいました。でも、もう二度とお出かけはできません。一度はボツにしたものの、最後の旅の記録ですので以下、アップすることにします。

ダックスフント ジンジャー 駒ケ根キャンプ

16歳のジンジャーは元気にlキャンプを楽しむ

寝たきり犬を連れてキャンプ

今回のキャンプには、大切なミッションがあります。
年老いたウイペットのペッパーが自力で立てなくなってから、キャンピングカーで出かけるのは今回が初めて。
ペッパーに過度な負担を掛けずに旅ができるか、今後も一緒にキャラバンを楽しめるか、それを検証することこそが、この旅の主たる目的でした。

キャンピングカーでの移動

暑さ対策や床ずれ対策を十分行い、万全の準備で旅はスタート。
キャンピングカーでの移動中は、夫婦2人でペッパーの様子を注意して観察します。
酷暑で外気はとんでもない温度でしたが、カーエアコンだけでも犬がいるセカンドシートはそれほど高温にならず、ペッパーは落ち着いていました。家にいるときと変わりません。
ただ、対策が必要な問題点がひとつ判明。
ペッパーは走行時、セカンドシートに設置した犬用ドライブボックス(バスケットのようなもの)に居ます。今回もこのボックスにペッパーを寝かせてみると、狭くて頭や背中が壁に当たってしまい窮屈そう。これまではむしろ大き過ぎるぐらいに感じていたのに不思議です。
観察してすぐに理由が分かりました。ペッパーの後ろ足が硬直し突っ張ってしまい、以前のように上手く丸くなれないからでした。
寝たきりになると以前より広い面積が必要になるなんて、キャンピングカーに乗せてみるまで気づきませんでした。
ドライブボックスの壁面は布製ですが固く、長い間押し付けられると床ずれになるおそれがあります。次のお出かけまでに改善しなくてはいけません。

ペッパーのスペースがない

キャンプ場に到着してからも、ペッパーの居場所で想定していなかった問題が発生しました。
これまではペッパーの寝床はダイネットのテーブルの下が定位置。我が家のデイブレイクはテーブルを広めに作っており、その下でジンジャーと2匹仲良く寝ていたものでした。
いつも通りで大丈夫だろうと、テーブルの下にベッドをセットしてペッパーを寝かせようとしましたが、うまくいかない。テーブルが邪魔で世話ができません。

キャンピングカーダックスフントのジンジャー、ウィペットのペッパー

サードシートにペッパー、テーブルの下にジンジャー


今回の旅では床ずれ対策でベッド・敷物の類は十分用意したものの、居場所までは深く考えていませんでした。自力では動けないというハンデに対する想像力の欠如、反省。
結局、最後部の荷物置き場をペッパーのスペースにしましたが、荷物室の隙間にペッパーが挟まってしまうなどの問題が発生。ちゃんとした居場所づくりが今後の検討課題です。

最大の心配事は夜鳴き

キャンプで最も懸念していたのは夜泣き。体が不自由になる前は全く吠えない犬でしたが、最近は夜に寂しげな声を出します。
今回のキャンプでも理由も分からず鳴き続けることがありました。寂しいのかと思い人間が傍にいきなだめますが、鳴きやむこともあれば鳴きやまないこともあります。

キャンピングカー 寝たきり犬 ウィペット ペッパー

雑然としていますが、最後尾のスペースでとりあえず落ち着きました


一泊目の夜、困ったことに4時から明け方にかけて何度か悲鳴のような甲高い声。
しばらくすれば鳴きやむのですが、なかなか静かになってくれない時はこちらも精神的にまいってきます。他のキャンパーに迷惑を掛けやしまいか気が気ではありません。
これでは泊まりでのお出かけもう無理かなと正直思いました。ところが、翌日、2泊目は拍子抜けするほど静か。朝6時前に少し鳴いただけ。
キャンピングカーの窓を閉め切れば鳴き声は意外と漏れません。テントの中で吠えてる騒がしい犬は他にもいます。
工夫すれば、まだまだ一緒に遊びに行けるかもしれない。前日とは一転、希望が持てました。

老犬とキャンプしてみて

二泊三日のキャンプを通じて、ペッパーにとって快適なスペースの確保や無駄吠え(鳴き)への対応など様々な課題が明らかになりました。
ちなみに、ペッパー自身は家にいるときと変わらずそれ程負担にはなってなさそうです。食欲も落ちませんでした。むしろ、家にいるときより食いつきは良かったような気もします。
実は、8月末に鹿沢高原のキャンプ場を予約しています。それまでにペッパーにとって快適な環境を整えてあげないといけません。
(後日、8月のキャンプはキャンセルしました。)

コメント

  1. レオじじい より:

    愛犬も15歳となるとやはり弱ってきますね。
    我が家では、4年ほど前にゴールデンを昨年は猫を看取りましたが、重い犬の介護は短期間でしたが苦労しました。
    介護の必要な犬にとって旅先で楽しくても移動時に苦痛があっては可愛そうですよね。
    ペットの居るどこの家庭でも、キャンカーはペットを同行するための手段でもあり、ペットが同行しないなら他の方法での旅も可能ですからね。
    少しでも、ペッパー君が喜ぶ様に介護してあげてください。

    • たらば かつ男 気梨桂 より:

      レオじじい様
      コメントありがとうございます。
      できることは限られていますが、精一杯、ペッパーの面倒を見てあげたいと思います。
      残り少ない時間を大切に少しでも心安らかに暮らしてくれることを願っています。