利尻の絶景を楽しみ稚内で炉端焼き
利尻島観光2日目。この日も天気に恵まれ気分爽快。前日回れなかった観光ポイントを巡った。
午後には稚内に戻り、道の駅わっかないで車中泊。稚内の居酒屋で美味しい北の魚を楽しんだ。
観光ポイント
非常に静かというか、人気のない沓形港で熟睡していたが、朝5時ごろに外が騒がしくなる。
外に出てみると、目の前に巨大な船。クルーズ船「ぱしふぃっくびーなす」だった。
オタトマリ沼
クルーズ船に起こされて、この日は早めに行動を開始。沓形から鴛泊経由でデイブレイクを走らせ、前日、雲がかかってしまいイマイチだった白い恋人の丘展望台へ向かった。
天気は昨日よりいい感じだが、山には少し雲がかかっていた。
昨日、島を一周してて気がついたが、どうやらこの時期この島は南側ほど雲が出やすいみたいだ。そのため、朝一番にここまで来たけど少し残念。
すぐ近くのオタトマリ沼に移動。ここも絶好の撮影ポイントで沼のほとりを散歩しながら写真を撮った。水面が静かだと逆さ利尻富士が見れるのだろうけど、この日はちょっと無理だった。
そうこうしていると、駐車場に大型バスが2台やってきた。どうやら「ぱしふぃっくびーなす」の島内一周ツアーらしい。まだ、朝早いのに沼のまわりが一気に騒がしくなる。
姫沼
オタトマリ沼で朝食を摂ったあと、鴛泊方向にとって返し姫沼に向かった。
姫沼は島周回道路から山の中へと進んだ場所にある人工の沼。人工とはいってもコンクリートなどの工作物があるわけでなく、見た感じ自然の池沼にしか見えない。
見返台公園
姫沼とは利尻山を挟んでちょうど反対側にある見返台公園へ。
ここは利尻山の五合目に当たる場所で、すぐ近くまで車で行くことができる。駐車場からそこそこ急な坂道を5分ほど登ると展望台が建っており、真正面に利尻富士、振り返ると日本海と礼文島が良く見えた。
甘露泉
利尻島最後の観光は甘露泉。日本百名水に選ばれた天然水を汲みに行った。
名水が湧き出る場所は、まさに利尻山の山裾。利尻富士温泉のさらに先にある利尻山登山口から登山道を500m進んだ標高290mのところに甘露泉がある。
帰りの船の時間が迫り少し急ぎ足での訪問となり汗をかいたが、森の中の甘露泉の湧水は冷たく美味かった。気のせいだろうけど甘い気がした。
ほんのさわりだけだけど、利尻山の雰囲気を直に体感しとても清々しい気持ちになった。
稚内駅・副港市場
鴛泊発14:35発のハートランドフェリーに乗る。帰りはフィルイーズ宗谷。行きと同じく1等和室を利用して寝ながらブログを書いた。
17時前に稚内港に着き、稚内副港市場とその周辺で買い物をした後、道の駅わっかない(JR稚内駅)の駐車場にデイブレイク号を停める。
稚内駅はすっかり綺麗に整備され、サハリンへの連絡船が出た北防波堤へと伸びるレールのモニュメントなどが設置されていた。
旅のグルメ情報
利尻名物のミルピス、甘露、ツブ焼き
オタトマリ沼の駐車場にある売店で、朝食代わりに利尻島名物のミルピスを購入。
カルピスみたいなものだと思うが、表示は乳酸飲料で乳酸菌飲料ではない。価格は1本400円でビンを返すと50円戻ってくる。
味はあまーい乳酸菌飲料。私には少し甘すぎるが、カルピスよりはすっきりしていて好きな人は好きかもしれない。
沓形集落のはずれにある「ミルピス商店」でいまでも手作りされている貴重なご当地飲料なので、利尻にいったら話のタネに是非。
ミルピスの外に「甘露」を食す。これはマクワウリの改良品種で、浦臼町の名産。正式には北海甘露というらしい。滝川のイオンで見つけて珍しいので買ってきた。
香りはまさにメロンの甘い香りで、切ってみると細長いプリンスメロンみたい。味はいまどきのメロンには及ばないが甘くうまかった。
ついでというわけではないけど、ミルピスを買った店にあった焼きツブ貝が美味しそうなので、ちょっとつまむ。
味楽の焼き醤油ラーメン
残念なことに、利尻島は飲食店の選択肢が非常に少ない。昨日、うに丼を食べてしまったので、この日のランチは、ありきたりの定食メニューとかそば・うどん、そしてラーメンになってしまう。
いろいろ調べてみると、沓形の「味楽」が出す利尻ラーメンが有名らしい。個人的には気が進まないが、他に良さげな物はなく妻も利尻ラーメンが食べたいというので、味楽に入り定番の焼き醤油らーめん850円とひとくち餃子500円をたのんだ。
ここのラーメンの特徴は、出汁に利尻昆布を使っていること。また、観光客にはトッピング用のトロロ昆布をサービスしてくれるのもポイント。
食べてみると確かにその旨みは感じられる。でも、ちょっとしょっぱ過ぎる気がし、完食する頃には濃い味に飽きてしまった。
実は、私はラーメンという食べ物があまり好きではない。感覚的なもので嫌いというわけではないけど苦手。あの濃くて単調なモノで胃袋を満タンにすることへの忌避感がある。そんな変わり者の感想なので気になさらぬよう。
実際、妻は美味しいといっていたし、ミシュラン北海道にも掲載されているそうなので、きっと旨いのだろう。
なお、餃子はごく普通だったと思う。印象なし。
稚内の炉端「蝦夷の里」
夕食は稚内。道の駅にキャンピングカーを停め、徒歩でお目当ての店に行く。
この日選んだのは「蝦夷の里」という居酒屋というか炉端焼きのお店。到着すると2つの警告というか注意書きが目に飛び込む。
そこには「小店は雑魚を炭火で焼いて供する場末の呑み屋です」「食事の店ではありません場末の飲み屋です」とある。
なんだか嬉しくなる。埼玉からノコノコやって来た場末の酔っ払いが存分に飲んだくれてやろう。
店の中は薄暗く、頑固そうな主人とその奥さんといった感じの2人が出迎えてくれる。客は地元客と観光客が半々といったところか。
メニューは焼き物と刺身がメインで品数はそれほど多くない。まずはホッケの焼き物、ホタテの刺身、ルイベを注文し、冷酒で乾杯。
今回の旅ではやたらホッケを食べているが、脂の乗ったホッケの炭火焼はやっぱり別格。ホタテも甘くて北海道に来た感が盛り上がる。
そのほかに、厚揚げやつぼ鯛を焼いてもらう。どれも美味かったが、つぼ鯛は最高に旨かった。脂の乗りがすごく味があって箸と酒が止まらなくなった。つぼ鯛というと、一般的にはクサカリツボダイが出てくるが、ここのつぼ鯛は本物のツボダイだと思う。脂の乗りが普通と違った。
温泉・お風呂
稚内天然温泉港の湯
酔っぱらって腹いっぱいになったら、副港市場にある「港のゆ」で入浴。歩くには微妙な距離なのでタクシーを拾って行った。
港の湯は副港市場の2階にある日帰り温泉施設。広々した綺麗な施設で、稚内港の漁船を見ながら湯に浸れる。大人750円。北海道では高い部類に入るかもしれないけど相応だと思う。
帰りは岸壁に停泊している渋い漁船を眺めながら徒歩で道の駅に帰った。
車中泊地
道の駅わっかない
道の駅わっかないはJR稚内駅と一体となっている。日本最北の鉄道駅であり最北の道の駅だ。
まだ陽があるうちに着いたけど、駐車場は満杯。既に車中泊目的と思われる車が多くいた。無理そうなら、すぐ先にある中央公園前の駐車場に停めるつもりだったが、ちょうど運よく出ていく車がいて駐車することができた。
ここは道の駅とはいっても、JR駅のそばに駐車場があるだけ。道の駅にしては駐車場が狭くて使いづらい。
後で看板を確認したら、隣の海産物店の駐車場にしか見えない場所が実は道の駅の大型車用駐車場だったことが判明したが、それにしても人気の割に駐車場が狭い。
トイレは駐車場から少し離れた駅舎のトイレを使う。
「最北の道の駅」という冠には惹かれるが、中央公園前の駐車場の方が快適に車中泊できるかもしれない。
蛇足だが、キャンピングカーに戻ってから野菜サラダを肴にラフロイグのハイボールを楽しんだ。
蝦夷の里は雰囲気も味も良かったけど、いかんせんメニューが少なくて野菜不足。風呂上がりの体がよく冷えたハイボールと新鮮なサラダを欲しがってしょうがない。
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