フェリーターミナルへはお早めに
前回に続いて我が家の経験に基づく北海道キャラバンで注意すべきことのご紹介。今回はタイトルのとおり帰りのフェリーに乗り遅れないようにというお話です。
「おいおい小学生じゃないんだから。なにを当たり前のことを…」という声が聞こえてきますが、間抜けな我が家は最終日にジタバタ慌てるのが恒例行事。
慌ててしまう大きな理由は、ずばり「犬連れ」だから。
犬連れフェリー旅が初めての方には参考になるかもしれませんので、自戒の念も込めて注意事項をまとめてみます。
ちなみに、過去に犬連れ北海道旅行におすすめのフェリーや私が一番気に入っている太平洋フェリーについてまとめた記事がありますのでよろしければ参考にしてください。
意外に早い集合時間
フェリーに乗るには定められた時間までに乗船手続を行う必要があります。短距離航路であれば、港への到着がギリギリでも乗れるケースがありますが、長距離でキャンピングカー(車)も載せる場合は、早めに港に到着しなければなりません。
実際の乗船手続締切時間は航路によって異なります。主な航路を調べた結果は次のとおりですが、長距離航路では出港の60分~120分前には乗船続きを済ませることになっています。
フェリー会社 | 手続締切時間 |
---|---|
太平洋フェリー(苫小牧→仙台) | 120分前 |
シルバーフェリー(苫小牧→八戸) | 90分前 |
新日本海フェリー(苫小牧・小樽→新潟・敦賀等) | 60分前(繁忙期は90分前) |
商船三井フェリー(苫小牧→大洗) | 90分~120分前 |
津軽海峡フェリー(函館→青森・大間) | 40分前(夏休みは70分前) |
実際には、上記の時間で手続きを締切ることはありません。ほとんどの場合、多少遅れたとしても問題なく乗船できます。
ただし、公式アナウンスである上記時間を守らなければ乗船できない可能性があることを肝に銘じておきましょう。
特に、ペットを車内に残し留守番させる場合は、風通しがよい車両デッキへエスコートしてもらうことが何より大切です。なるべく早く、遅くても指定された時間までに到着するようにしたいですね。
乗船時の制約(お約束ごと)
クルマ有り・ペット連れでフェリーを利用する時にはいくつか配慮が必要なお約束事があります。
運転手以外は徒歩乗船
車でフェリーに乗り込めるのは運転手のみです。それ以外の同乗者は原則として徒歩で乗船することになります。
下船時は同乗者も一緒にクルマで下船してもそれほど注意されないのに対し、乗船時は運転手以外はダメとご指導いただくことが多いです。
つまり、同乗者は頃合いをみてキャンピングカーを離れなければならず、最終的なお犬様のお世話は運転手がすることになります。ですので、犬のお世話の手順に加え乗船後の行動(ルームキーの受け取り、待ち合わせ場所等)も事前に打ち合わせておいた方がいいですね。
運転手は要待機
締切り時間前に手続きを済ませてもすぐに乗船が始まるわけではありません。運が悪いと相当待たされます。
特にペットを車内残置するキャンピングカーは駐車場所が限られます。最初だったり後回しにされたりと、いつ誘導されるか分かりません。
このため、船内への車の誘導が始まったら運転手はハンドルを握って待機している必要があるわけです。
もちろん、その時に居なくても順番を飛ばされ後回しにされるだけで船には乗れます。ただ、せっかく用意してくれた換気のよい駐車場所に入れず、環境の良くない場所へ停めざるをえなくなったら犬たちが可哀想。
我が家のようなペット車内残置派はいつ声がかかってもいいように準備を整えておくべきです。
ペットルーム(ケージ)を利用する場合の乗船方法
車内残置ででなく旅客デッキのペットルームを使う場合の乗船方法は船会社によって異なりますので乗船手続時によく確認しましょう。
基本はケージやキャリーバッグに入れて受付まで持っていくことになると思いますが、徒歩での乗船か、車両デッキからエレベーター等で移動すべきか係員に聞いて、もっとも効率的で楽な方法で移動できるようにしましょう。
いずれにしても複数頭いる場合は一人で運ぶのは大変そうですね。
犬連れ旅はやることがたくさんあります
そのほか、ペットと一緒にフェリーに乗る場合は、乗船前に港でいろいろと準備をしないといけません。
車内残留にしろ船内のペットルームにしろ、乗船してしまえばペットの面倒が満足にみられません。散歩(排泄)や食事に加え、車内残置の場合はトイレシーツを敷いたり飲み水を用意するほか、暑い場合は扇風機等をセッティングするなどの準備作業が必要です。
ペットルームに預ける場合には、船内移動用のケージや水飲み・エチケット袋などお世話道具を用意し、犬ともどもクルマから降ろす準備をしなくてはいけません。
お約束事を踏まえた上で準備
こういった乗船前の作業を上記に書いた乗船時の制約を踏まえた上で行っていくわけです。
つまり、船内へ車の誘導が始まりだしたら運転手はキャンピングカーを離れることはできず、逆に同乗者はクルマを離れ徒歩で乗船しなくてはなりませんので、それまでに準備を終わらせる必要があるわけですね。
我が家の場合の簡単なフロー
さて、我が家の場合は次のとおり、役割分担してなるべく効率的に乗船準備を行うようにしています。
- 船会社の指定時間の前にフェリーターミナルに到着
- 運転手(私)が車検証を持って乗船手続へ向かう
- 同乗者(妻)は犬2頭の散歩(歩くペースが異なるのでなるべく1頭ごと)
- 乗船手続終了後、私が船内持ち込み品の準備(着替え・酒など)
- 犬の散歩が終わったら、餌やり
- 妻は自分の持ち込み荷物の準備
- 餌やりの後、犬の車内残置の準備(トイレや水飲み、扇風機等のセット)
- 余裕があれば2度目の散歩
- 頃合いを見て妻は徒歩で乗船
- 指示に従いキャンピングカーを船内へ
- 停車後、車内残置の最終確認(水・換気・トイレ、冷蔵庫の強さ確認など)
- 犬どもに別れを告げ旅客デッキへ、妻と合流
その他の車内残置の注意事項
車内残置で最も気を使うのが換気と温度だと思います。所定の駐車位置にエスコートされたらすぐに周りの状況を把握し、換気の確認やファンや扇風機等の使用について判断してください。
また、温度上昇リスクや誤ってひっくり返す危険などを考慮し、飲み水はしっかりしたものを複数置くべきだと思います。
加えて、航海中にサブバッテリーが上ってしまうような事態を避けるため冷蔵庫の温度調整などにも気を配りましょう。
ペットルーム利用や雨の日はより早めに
ちなみに、太平洋フェリーのペットルームは事前予約ができず、当日先着順です。滅多に満室になることはないでしょうが、繁忙期には早めに到着しましょう。
また、自分でも経験がありますが、雨に降られると散歩やその後の世話に手間がかかります。そんな日には観光はやめて港に向かってしまいましょう。
最後に
細かいことを長々書きましたが、帰りのフェリーでバタバタする理由が少し理解していただけたでしょうか。
往路はまだしも帰路は観光や土産の購入などに夢中になり、ただでさえギリギリの時間になってしまいがちです。最終日は余裕をもって行動しましょう。
到着時間が遅れると本当に焦ります。満足に散歩もさせてあげられないまま載せたのでは犬のことが気になって落ち着けません。
犬がいる場合はとくに、フェリーターミナルへ早めに到着することをおすすめします。
コメント
とっても参考になりました!!
ありがとうございますm(__)m
うちの犬はお馬鹿ばかりなので長時間車にお留守番って心配です…(=_=)
近いうちに(来年か再来年ですが…)北海道へキャンカーで行こうと思っていますが、やはり一番短い時間の所を選んだ方が無難の様です(>_<)
それにしても車両デッキの写真が圧巻ですね~。
この中にどれだけのペットが居るんでしょう~~?
(一台一台覗いてみたい…)
kei*kei 様
犬と一緒の旅行はとても楽しいですがその分、手がかかりますね。
うちの犬は2匹で大人しく留守番してくれますのでとても助かりました。
サイトにアップした画像は今はなき東日本フェリーの高速船、ナッチャンWorldに乗った時のものです。
確か秋の大型連休でキャンピングカーがたくさんいました。やっぱり多くのキャンピングカーがペット連れのようでした。
万全の準備で素晴らしい北海道旅行をお楽しみください。