太平洋フェリーでの夕食・宴会について考えた
レストランは混雑
長距離フェリーでの夕食はどうしていますか?
いちばん手っ取り早いのが船内のレストランの利用です。我が家が良く使う太平洋フェリーは、最近の国内フェリーの中ではメニューも充実していて、そこそこ満足できると思います。
しかし、夏休み期間中などは非常に混雑していて落ち着かないのがたまにキズ。7月2日(土)の航海でも「ただいまレストランが満席となり入場を制限しています」というアナウンスが船内に流れていました。
混雑する前、乗船後すぐに行ければよいのですが、そうでなければ行列に並ぶのを覚悟しなくてはいけません。
メニューのバリエーションが
また、味やコスパ(酒代)もちょっと引っかかるところ。
太平洋フェリーのレストランはバイキング形式で「きたかみ」が1,500円、「いしかり」「きそ」は2,000円です。
メニューはステーキをはじめとして10種類以上は確実にあり、お腹いっぱいになれます。太平洋フェリーのバイキングはけっして悪くありません。船旅好きとしては、是非一度はレストランを利用されることを強くおすすめします。
ただ、どの料理も所詮は「船内バイキング」のレベルで「味に感動した」というのは少ないのが現実。
新しいメニューも随時追加されているようですが、バリエーションにもおのずと限界があります。
我が家のような酒飲みの場合、レストランでビールやワインをたらふく飲んでいるとけっこうな金額になってしまうこともあり、二度目、三度目の航海となると「レストランはもういいかな」と感じてしまうのが正直なところです。
コスパを考えればやっぱり持ち込み
一番安上がり、かつ、待ち時間なく効率的に食事を楽しむなら、食料(および酒)を持ち込むのがベストでしょう。
食べたいものを好きなだけもって行けば良いわけですからコスパ最高。キャンピングカーであれば、酒も直前まで冷蔵庫で冷やせますので、ソフトクーラーボックスなどにキンキンに冷えたビールなどを詰め込んで乗船すれば、個室で、あるいは船内の共有スペースで酒盛りが楽しめます。
北海道からの帰りであれば、道内で地の刺身なんかを手に入れ持ち込むことも可能ですので、レストランでステーキやフライを肴に飲むより、楽しい宴会ができそうです。
持ち込み食材を温める方法、太平洋フェリーのレンジでチン!
さて、ここからが本題。ずいぶんと長い前振りですみません。
食料持込みで、ひとつ悩ましいのが「レンチン問題」です。
楽しい夕餉には、刺身やサラダなど冷菜だけでなく温かい肴や食事が絶対必要ですが、持込の場合、どうやって食材を温めればよいか事前に確認しておいたほうが良いでしょう。
トラッカーが多い船や短距離航路の場合は、共用電子レンジが設置されている場合が多いです。共用部分になくても、ドライバーズルームに「潜入」すると電子レンジがあったりします。
(注)ドライバーズルームは原則一般客は立ち入り禁止の「侵スベカラザル場所」です。したがって、潜入にはシャネルのマークの入ったダボダボのスウェットなどの装備が必要になりますので注意してください。潜入して怒られても私は知りません。
太平洋フェリーで電子レンジを使う
では、太平洋フェリーはどうでしょうか。
太平洋フェリーの場合、3隻とも私の知る限り共用部分に電子レンジは用意されていません。
レストランやスナックコーナーが充実している太平洋フェリーですので「持込でレンチンなんて貧乏臭いことは禁止」ということでしょうか。いえ、国内フェリーでサービスNo.1の太平洋フェリーはそんな野暮なことは言いません。
スナックコーナー(スタンド)でレンチンできます
太平洋フェリーでは、スナックコーナー(スタンド)でお願いすると、持ち込み商品を電子レンジで温めてくれます。
もちろん無料で、何も買わなくても温めるだけでもOK。カウンターのお姉さんにお願いすると、引き換えの番号札を渡され暫し待たされますが、バックヤードでしっかり温め直して来てくれます。
スナックコーナー周辺は酒盛り好適地
温めた食材を個室に持って帰り宴会スタート。好きなアテと好きな酒を翌日に残らない程度の楽しみましょう。
狭い部屋しか取れなかった場合は、共用部分で食事ということになりますが、すばりお勧めの場所は、スナックコーナー周辺です。
たとえば「きたかみ」の場合、スナックコーナー「ヨットクラブ」周辺に海が見えるカウンター席や4人がけの広いテーブル席がたくさん配置されています。「きそ」のスナックコーナー「マーメイド」はさらにテーブル席のキャパが大きかったように記憶しています。
もちろん、スナックコーナーで買い物しなくても利用可能ですので、ここに陣取れば好きなときに持ち込み食材を温められます。
ソーセージや枝豆など軽食やツマミも販売されていますので、肴が足らなくなった追加注文してください。また、カウンターで注いでくれる生ビールも魅力的。風呂上りの最初の一杯には最高です。
まとめとお願い
というわけで、今回の記事をまとめます。
太平洋フェリーで安く楽しく酔っぱらうには、
- 好きな食材や酒を船内に持ち込み
- スナックコーナー(スタンド)周辺に席を確保
- 温かい食材はスナックコーナーでレンチンしてもらおう
というお話でした。
船旅好きの営業活動
最後に一言。
すべて持ち込めばフェリーでお金を使うことなく宴会できますが、船旅好きの一個人としては、是非、船でお金を落としてもらえればと思います。一度はレストランを使って欲しいですし、生ビールの1、2杯は飲んでいただければ・・・
日本のフェリーがカップラーメンしか販売していないような味気ない船になってしまわないようお願いです。
なお、太平洋フェリーは持ち込み歓迎ですが、共用部分でのカップラーメンは禁止です。
コメント
そうですね売店に併設された共用スペースのテーブルを利用する場合は、持ち込み品以外に少しだけは購入してと思いますね、冷えた生ビールが頂ければいいですね。
乗船時どれだけ準備して段取りよくキャンカーから持っていくかですね。
レオじじい 様
今頃はケンタッキー州でしょうか?
旅先からこんなくだらない長文へのコメントありがとうございます。
太平洋フェリーは電子レンジ置いてませんが、気持ちよくチンしてくれることを知らない人がいるかもと思い記事にしてみました。
持ち込みの準備ですが、私は船前にソフトクーラーボックスを用意して食材を用意しておきます。個室で刺身をつくったり、サラダをつくったりしたこともあります(笑)。
ビールだけ買って持込で全然いいと思いますよ。
美味しい食べ物は北海道で食べればいいので。
津軽海峡フェリーはレストランとか無いですからね。
初めて北海道へ行った帰りに迷惑かなぁ~と思ったのですが
やはり考える事は皆さん同じですね。
船内はラッキーピエロとハセストの焼き鳥弁当の
臭いが充満していました(笑)
亀萬 様
私自身は、個室をとって室内で飲んでいますが、太平洋フェリーは共用部分でゆったりと寛げるところあります。
気持ちよくレンジでチンしてくれるので、外で飲み食いするのも快適です。
函館、私も必ずラッキーピエロに行きます。
トラック運転手の事を軽く馬鹿にしてます?
職業運転手 様
ご意見ありがとうございます。
はじめに申し上げますが、私はこのブログで誰かを馬鹿にしたり批判したりするつもりは一切ありません。
ただ、私の書いた文章のせいで不快に感じられたとしたら、大変申し訳ございませんでした。
あえて言い訳を書かせてもらうと、私が書きたかったのは、日本の長距離フェリーにはどの船も「ドライバーズ・ルーム」という一般客とは隔離された空間があり、一般客からするとトラックドライバーの皆さんほ方が優遇されているように思えることです。船会社に少し嫌味を言いたかったのです。
太平洋フェリーはそれほどでもないですが、航路によっては(特に瀬戸内航路)、一般客はおまけみたいな船も珍しくありません。
良いとか悪いとかいうつもりはありませんが、そんな長距離フェリーの現状を少し面白おかしく書きたかっただけです。
そうした中で、トラックドライバーの方に対する表現がステレオタイプに過ぎるものだったかも知れませんが、それは、一般読者が受け入れやすいイメージ、かつ自分が実際にフェリー内で見かけたものを例としてあげただけです。また、この表現が特定の職業を軽んじているとは理解していません。
重ねて申し上げますが、私は、職業の別で人を評価したり馬鹿にしたりする気持ちは本心よりありません。ご理解ください。
貴重なご意見をありがとうございました。今後も不適切な表現をしないよう注意します。
昨年の乗船時にはありませんでしが、今年の乗船時には電子レンジが設置されていました。
https://www.taiheiyo-ferry.co.jp/qa/sennai.html
「いしかり」での場所は5階売店近くの給湯室でした。船内に1つだけのため多くの人が利用し、時間帯によっては行列になることがあります。
時代の流れなのかカップ麺が解禁されました。今は船内売店でも売っています。
情報ありがとうございます。場所によっては匂いがきつそうですね。