TPMS(エアモニ)を付けない理由

キャンピングカーマックレーデイブレイク東名高速足柄SAにて キャンピングカー
富士山とキャンピングカー(足柄SA)

エアモニ3への不安

いまやTPMS(タイヤ空気圧監視システム)はキャンピングカーの必須オプションのような位置づけになっています。

これだけメジャーになったのは、簡単に後付けでき空気圧900kpaまで測定可能なエアモニ3の登場が大きいですね。

足回りに不安を抱えるキャンピングカー特にキャブコンでは空気圧の管理は非常に大切です。バーストを経験したことがある我が家でもTPMSは以前から興味を持って色々と情報収集をしてきました。

しかし、未だに我がデイブレイク号にはエアモニを導入していません。
ウェブ上の情報を見る限り評判の良さそうなエアモニ3ですが、私は次の理由で装着をためらってきました。

エアの補充が面倒

エアモニ3はタイヤのバルブキャップを外してそこにネジこむだけの簡単装着が売りです。逆に言えば、エアを補充する時はエアモニ3を外さないといけません。

一方で、エアモニ3のFAQを見ると、次のとおり注意書きがあります。

センサーの取付で注意することはありますか?
バルブキャップ型センサーを取り付けの際、強く締めすぎますとセンサー内部のゴムパッキンを損傷し、空気漏れの原因となります(パッキンの厚みは2mm弱です)。 また頻繁な取付・取り外しも損傷の原因となりますのでご注意下さい。 ※締めすぎによるセンサーの損傷は、保証いたしかねます。

この説明を見る限り頻繁な取付・取り外しはあまりお勧めではないようです。

もっとも、エアの補充は頻繁に行うものではありません。たまのエア補充なら問題ないのでしょう。

でも、私のような精神年齢が低い者にこういったオモチャを買い与えると、空気圧のちょっとした変化を気にしてエアの出し入れをしたくなるはずです。

また、4輪それぞれの空気圧が分かるようになりますので、タイヤごとの違いも気になりそう。
あまり取り外しするなというのは正直もどかしい。エアモニを付けたせいでエアが補充がやりづらくなるとしたら本末転倒です。

耐久性が疑問

ウェブを徘徊しているとエアモニ3を高く評価しつつも耐久性が不安だという記述を散見します。実際にセンサー部に水が浸入して使えなくなったケースも見つけました。

公式サイトの注意事項には、アルミ製なので腐食に気をつけるようにとあります。

センサーは軽量化のため材質がアルミを使用しております。道路の融雪剤など影響によりセンサーが腐食しバルブから外れなくなる恐れがございますので、バルブとセンサーのねじ山に潤滑剤を塗布するなど、センサーの腐食にご注意下さい。

水の浸入を防止するため自己融着テープを巻かれている方もいましたが、これでは余計にエアの補充がやりづらくなります。

トラブルの原因になる可能性

私がよく参考にさせていただいているレオじじいさんのブログでこんな記事を見つけました。

出かける前日に、タイヤの空気圧を見たら、右後輪だけがなんと3Kg/㎠まで下がっていました
タイヤを見ると、パンクしたのではと思うほど
センサーの締め付けが中途半端で空気が漏れていたようです

うーん、怖いですね。上で紹介したFAQのとおり締めすぎはパッキンを傷めエア漏れの原因になるようですが、締め付けが足らなくても漏れてしまうようです。

取付が不十分で走行中に取れて無くなってしまうだけならともかく、気づいたらパンク状態になっているというのはちょっと怖いです。

付属のロックナットで固定すれば問題ないのでしょうが、エアの補充がさらに面倒になりますね。

点検をしっかりすればOK

個人的な経験では、タイヤに異常がなければ1か月ぐらいで空気圧が大きく変化することはないように思います。

我が家の場合、キャンピングカーの使用頻度はそれほど高くありません。出発時など折に触れ空気圧のチェックを行えば空気圧によるトラブルはある程度は防げるはずです。

まとめというか結論

ここまでいろいろネガティブなことを書きました。しかし、ご存知のとおりエアモニ3の評価はとても高いです。取り付けて失敗したという話は聞きません。

エアモニ3は常時タイヤをモニターし様々な変化をキャッチしてくれます。これはタイヤが弱点のキャンピングカーにとって非常に心強い味方です。評価が高いのはきっとキャンカー乗りに高い安心感を与えてくれるからでしょう。

この点が上記にあげつらった細かいリスクを上回るメリットになっているのだと思います。

実は買いました

ということで、急に心変わりして、昨日エアモニ3を購入してしまいました。

今まで書いてきたことはなんだったんだという感じですが、細かいリスクは注意深い運用で回避することにします。

取付ミスで空気漏れが発生するのは怖いですが、エアモニ3があればそうした事態にも早期に気づくはず。細かな心配は杞憂に終わることでしょう。諸先輩の情報を信じます。

コメント

  1. レオじじい より:

    この製品はコストパフォーマンスは高いと思います。
    数百万円するキャンピングカーで3万円ほどで4本のタイヤ空気圧監視が出来るのは私にとって驚異です。
    メリットの影には、不具合なども散見されますが、モノの内容を理解して使えば本当によい製品と考えます。
    ただし、世の中にはタイヤの空気圧に対して理解の無いドライバーも多く、ノーマルの細いタイヤで100キロ以上のスピードで抜いていく車を見ると恐ろしくなりますが・・・
    このあたりは、ビルダーさんが売るだけでなく、危険性の周知をすることが重要でしょうね。

    • たらば かつ男 気梨桂 より:

      レオじじい 様
      コメントありがとうございます。また、勝手に引用させていただいてすみませんでした。
      私自身、TPMSには以前から興味がありエアモニ3が欲しかったのですが、記事に書いたとおりの理由で手を出さずにいました。見た目のせいもありますが、なにかすぐに壊れるかなくなるような気がして。
      しかし、生粋の技術者であられるレオじじいさんに良い製品とお墨付きをいただけると、安心して購入できます。
      この商品の機能と限界をよく理解して活用していきたいと思います。