スキー場で感じた危険
過去に「キャンピングカーでの大失敗」と題してくだらない記事を書きましたが、追加でもう一つ、冬のキャラバンで経験した危険をご紹介します。
記録的な大雪
3年前の年末年始、たしかマックレー・デイブレイクで迎える初めての冬。正月はスキー三昧と決めて岩手県の安比スキー場に行きました。
温暖化による異常気象かどうかは分かりませんが、暖冬で雪が少なく年末年始は滑れないなんて年も多いので雪が降ってくれるよう出発前は心配していました。
しかし、その年はまったく逆。異常じゃないかというぐらいの降雪です。
安比スキー場に到着すると大雪のためリフトが3本しか動いていないとのこと。
雪不足や強風なら分かりますが、単なる降雪でリフトが止まるなんて初めてでした。
わざわざ安比まで来てリフト3本ではがっくり。
でもせっかくなのでスキーを始めましたが、雪はどんどん強くなるばかり。滑り出して2時間ほどで全リフト運休のアナウンス。
リフトの安全確保も出来ない程の降雪だったということでしょうか。年末年始に営業中止なんて。
このまま降り続いたら… 怖いのは一酸化炭素
スキーはあきらめてキャンピングカーに戻ると車にも大量の雪が積もっていました。
安比は温泉もあるのでスキー場の駐車場でP泊して明日の天気回復に賭けてみようかと思いましたが、いっこうに止む気配のない雪に危険を感じ撤収することにしました。
本来であれば、夜間、駐車場の除雪があるハズですが、リフトをとめてしまうぐらいの大雪ですのでどうなるか分かりません。
このままの勢いで降り積もれば、翌朝には身動きとれなくなってしまう。
なによりも、FFヒーターや発電機の排気が雪でふさがれ、一酸化炭素中毒になってしまうのではと考えました。
一酸化炭素警報器を装備していましたので、警報があってから考えようと気楽に構えていればいいのかもしれません。しかしホントに警報器が動くのか一抹の不安があります。
正常に作動したとしても、そもそもが酔っぱらいですので、その時に適切な対応が出来るのか自分自身を信用できません。
また、警報が鳴ったあとFFヒーターを切って朝まで過ごすのは厳しいでしょう。
結局、安比から盛岡市内まで避難しました。高速道路も大雪で全面通行止めになり山を下りるのに苦労しましたが、私はスキー場に止まらずに出発して正解だったと思っています。
COに要注意! 実際に事故が起きてます
ご存じのとおり一酸化炭素は無臭で比重も窒素と変わらず人間が自覚することが困難。気づかないまま死亡してしまうことも多い恐ろしいガスです。
実際、吹雪で身動きできなくなった車内に排気ガスが逆流し一酸化炭素中毒で死亡するという事故が発生しています。
ちなみに、乗用車が雪に埋もれたような場合は、凍死のリスクがありますがエンジンを切ることが原則だそうです。
窓を開けたり外気取り入れにしていても降雪の状況や風向きによって一酸化炭素濃度が上昇します。
また、窓を閉め内気循環にしても、一酸化炭素は様々な隙間から車内へ侵入してしまいます。
スキー場や豪雪地帯での車中泊は、一酸化炭素中毒のリスクを認識し降雪状況などをよく把握したうえで行いましょう。
キャンピングカーの中は寒い冬でもとっても快適ですが、外の大雪に気づかず大酒飲んで寝てしまうと(←私)二度と目が覚めなくなってしまうかもしれません。冗談じゃなく。
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