2月1日,2日のジャンボ退役記念札幌旅行の際に伺ったススキノのお店がいたく気に入りましたのでご紹介します。
そのお店は「酒房しんせん」
すすきの交差点の南側、地下鉄豊水すすきの駅から徒歩３分ぐらいの小さな割烹・創作和食屋さんです。
あとから知りましたが、ミシュランガイド北海道版で２つ星を獲得されています。
小さなビルの１階にあるこじんまりしたお店ですが、ここの特徴は店主自らがこだわり厳選した旬の美味しい地物を出していただけること。
また、何より”売り”なのが北海道のジビエ。その時期に本当に旨い素材を店主自ら獲ってくるという本格派。
この日は10,000円のコースを注文。カウンターに座り大将のお話を伺いながら料理をいただきました。
先付けは道産の本生岩のり、白魚などなど。どれも美味しいですがタラコを山ワサビに漬けたものはオツでした。
続いては鵡川産子持ちししゃものたき物と子持ち昆布。本ししゃもは本当においしい。味付けも絶妙で酒のアテに最高。
椀物は牡蠣のスープ。牡蠣は厚岸より少し南にある有名な産地の物（地名忘れた）。ぷりぷりでいい味出してます。
驚いたのがこのエゾ鹿の焼き物。ちゃんとした鹿肉は美味だと知ってはいましたが、これは別次元。脂がのり甘く旨い。感動しました。
大将曰く冬が一番おいしいとのこと。おいしいのを選んで穫っていると自信満々。
添えられているのはイチジク。こちらも美味。
刺身六点盛り。どれも地の物ばかり。やたらと身が厚いホタテ、甘いホッキ貝など地元じゃないと食べられない貝の旨味に満足。白身は高級魚メヌケにサメガレイ。特にサメガレイの縁側は記憶に残る美味しさ。
北海道でつくね芋の栽培に取り組んでいる農家があるらしく苦労の甲斐あって最近やっと商品化に漕ぎつけたとのこと。その芋が揚げ出しで供されました。デンプン質が強くねっちりしつつも優しい味。
産地は忘れましたが（確か白糠あたり）これも道産の青柳をぬたにしたもの。北海道でアオヤギがとれることを知りませんでしが、非常に美味。上品な香りで食したことのない旨味。
日高地方で大将自ら獲ったコウライキジのタタキと雉汁。変なクセは一切なく滋味深く美味。
その他にも北海道で言うタチポン（タラ白子ポン酢）や締めの手打ち蕎麦、デザートなどが食卓に並びました。質量ともに申し分なし。どの料理も美味く酒がすすみました。
他ではなかなか味わえない、北海道の旬の素材を一工夫して供してくれる良い呑み処。是非また再訪したい、季節ごとに足を運びたいお店です。
なお、座るならカウンターをおすすめします。大将が素材の産地や料理法を説明してくれ、より美味しく楽しくいただけます。
もっとも、焼酎と日本酒をしこたま呑んで殆ど憶えちゃいませんが。残念。
コメント
美味しいモノを頂いてますね
飛び込みで選んだお店では無いですよね
一見さんでも飛び込みでOKなんですか？
レオじじい様 ご訪問ありがとうございます。
このお店は食べログで探して好みに合いそうなので前日に予約して伺いました。
予約の際にはどこから来るのか、嫌いなものはないか聞かれました。道外のお客さんには道内の珍しいもの等、お客さんにあわせて料理を出してくれるようです。
店構えはこじんまりした普通の店で別に一見さんでも問題ないです。大将は明るく愉快な方でした。
私も新しい店に行く時は食べログを参考にしますが、口コミもあまり当てにならないので、やはり自分の感覚ですね。
有難うございました。
レオじじい様
そうですね。食べログの評価もアテにならないことが多くありますね。私は同じような趣向だと思われる人（要するに酒好きの酔っ払い）のクチコミで選ぶことが多いかもしれません。クチコミを読んでいると結構、自分と似たようなニオイ、価値観を感じることがあります。
イノシシは食べた事が有りますが、昔はジビエなんてシャレた事言ってなかったですね
山で仕留めたと言っていました
鹿も食べた事は有りますが、エゾ鹿は未経験です
しかし、美味しそうですね
ジャンボに乗って食事しに行くなんてリッチな食事でしたね
ジャンボの退役飛行とともに忘れられない記念になりますね
オジジ様 いつもお世話になります。飛行機乗るのと美味いものを食べるが目的の、たまにしかできない贅沢です。
コース１万円はけっして安くありませんが、味もボリュームも満足感が高くお得感ありました。
お酒をたっぷり飲んだので結局いい値段になってしまいましたが。