さようならシトロエン、今後のランニングコストを考え売却を決意
その美しいフォルムに一目惚れして購入したセカンドカーのシトロエンDS4。
2012年6月に納車され今月でちょうど5年となりますが、車検を通すことなく2月に売却しました。
5年前、個性的で押しが強いそのスタイルに出会うとともに猛烈に欲しくなり、半ば強引に購入したクルマでした。
その大切なDS4をあっさりと売ってしまい、無計画さと気まぐれぶりを妻から強くなじられています。
売却の理由
売ってしまった理由ですが、けっして飽きたからではありません。
もともとデザインが好みでしたので、ヒッコリーブラウンという渋いカラーともども外見は今でもカッコイイと思っています。
走りも特に不満はありません。
1.6リットルターボエンジンを積んだDS4の走行性能はなかなか。素人ながら「これが欧州車の走りというやつか」と感心したほど。
カクカクしてこなれていないEGS(シングルクラッチ式オートマチック・マニュアルミッション)や、独特(過敏)なブレーキフィールには、たまにイラっとすることはあったものの、このクルマの個性として受け止めていました。
では、なぜ売ってしまったか。それは「金の切れ目が縁の切れ目」という非常に下世話な理由。
高い車検代と今後の維持費が不安
恋愛を語れるような人間ではありませんが、往々にして「一目惚れ」は、ちょっとしたきっかけで一気に冷めるもの。
DS4に対する一時の熱エネルギーがしぼむと「車検代等に30万以上つぎ込んでいいのか」という疑問が湧いてきました。
30万円というのは、これまでの経験に基づく推測です。でも、黙っていても最低20万円はかかりますし、バッテリー交換やら何やらでたぶん30万円は簡単に超えてしまうでしょう。
また、車検代に加え、今後の維持費がさらに膨らんでいくのは確実。
次の車検までにはタイヤ交換も必要ですが、標準タイヤのミシュラン・プライマシー(215/55R17)を入れ替えるとなると、それだけで7~8万円はします。
加えて、外車は保証期間が切れた頃になると、そこかしこ壊れ出すという話も良く聞きます。
国産車と比べても仕方ないですが、実際、うちのDS4のメッキパーツや樹脂パーツは明らかに劣化が早い気がします。
特に外装のメッキはどこも白く曇ってしまい、磨いてもダメ。交換しないとです…
リセールバリューは一気に低下
維持費が増えていく一方で、リセールバリューは加速度的に下がっていくでしょう。
最初から覚悟の上で購入していますが、マイナーなフランス車ですから、6年落ち、7年落ちとなればタダ同然になってしまうかもしれません。
そんなこんなで「車検前に売った方がいいかな」と昨年11月頃からセカンドカーの入れ替えを意識するようになりました。
ディーラーで下取りに出す
その後、シトロエンDS4に代わる新たなセカンドカーの選定が進み、昨年12月に無事契約。
新たなセカンドカーはDS4とは似ても似つかないヘンチクリンなクルマです。このニューカーの選定も妻の怒りを買う大きな要素なのですが、その話はいずれまた。
その新車が2月に納車され、シトロエンDS4は下取車として新車を買ったディーラーに引き取られていきました。
下取りなので正確な金額は分かりません。推測ですが、新車の割引額などからすると、だいたい95万円~105万円ぐらいだと思います。
輸入車を扱う中古車店などを回れば、もっといい値がつくかもですが、面倒くさがりの私としては十分満足できる金額だと思っています。
ちなみに、DS4を購入したディーラーは単なる買取だと絶対足元見てくると思い相談しませんでした。
維持費が無駄な気がしてきた
「麗しきDS4、付き合いきれず申し訳なかった」
維持費がかかるから売るなんて、外車乗りの風上にも置けないですね。
私はもともとリセールバリューなどは全く気にせず、(経済的に無理のない範囲で)乗りたいクルマに乗ればいいという考えでした。
でも、やっぱり車検で30万円も飛ぶとなると、「その金で飛行機乗れたのに」「シングルモルトが買えたのに」と思う自分がいるのです。
DS4を購入したことは全く後悔していません。しかし、分かっていたはずの維持費の高さに心が揺らいでしまいました。
妻からは「ほら見たことか」と責められています。
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