マッサンゆかりのニッカ余市蒸留所見学
人気のNHK朝ドラ「マッサン」ゆかりの地、ニッカ余市蒸留所へ行ってきました。
ドラマ「マッサン」は、ご存知のとおりニッカ創業者で日本のウイスキーの父といわれる竹鶴政孝とスコットランド生まれの妻リタの物語。
寿屋(サントリー)の鳥井信治郎の元、山崎蒸留所初代所長として初の国産ウイスキーづくりを成功させたあとマッサンは独立します。リタとともに余市に移り大日本果汁(株)のちのニッカを立ち上げました。
余市蒸留所はニッカ創立の地にして現在もシングルモルト「余市」などを製造している現役蒸留所。敷地内にはマッサンとリタが実際に暮らした私邸も保存されています。
今回の余市蒸留所ツアーは、私のお気に入りのバーの企画。
生前の竹鶴政孝を知るアサヒビール(ニッカ親会社)社員の案内で蒸留所のみならず、マッサンゆかりの地も見学させてくれるという充実したツアーです。
当日は小樽駅に集合し、1時間に1本しかない2両編成の列車に乗って余市駅へ移動。
蒸留所は駅から徒歩2分ぐらいで行けますが、とりあえず腹ごしらえ。駅と蒸留所の中間にある柿崎商店で焼きホッケと刺身の昼食です。
海鮮料理で有名な柿崎商店は旅行客で行列ができていましたが、予約してあったのでスムーズにランチにありつけました。
お腹いっぱいになって、いよいよ蒸留所の見学開始。
ガイドさんの案内で乾燥塔(キルン塔)から見学。独特な形をした赤いパゴタ屋根が特徴的です。
ポットスティルが並ぶ隣の蒸留塔では、実際に蒸留作業が行われており作業員が窯に石炭をくべていました。未だに石炭直火で蒸留するのは世界でもここだけ。まさにニッカ、竹鶴らしいところを見られて感動。
敷地内に移築、保存されている旧竹鶴邸がされています。通常、一般公開されているのは玄関と庭園だけですが、今回は特別に室内を見学することができました。
台所にはリタが漬けこんだ梅干しがあり、クローゼットには二人が着用した服もそのまま残されていました。
竹鶴はリタのため折に触れ洋書を入手し、英語のメッセージとともにリタにプレゼントしていたそうです。残された本には「あなたの最愛の夫マッサン」と自筆のメモ。二人の強い絆と異国に嫁いできた妻へのマッサンの気づかいが伝わってきます。
面白かったのは竹鶴の居室。リタがなくたってから無精になったようで、トイレに行くのも面倒になり居室にトイレを後付けしたそうです。
竹鶴とリタの家を見学した後は、貯蔵庫や博物館を見学。その後いよいよ試飲です。
余市蒸留所では、鶴17年、余市10年、アップルワインの3つをそれぞれ1杯づつですが試飲できます。
アップルワインは初めての経験でしたが、ストレートだと甘ったるく子供向け風邪薬みたいで正直旨くありません。しかしソーダで割ってみると旨い。アップルタイザーのような感じです。
最後はディスティラリーショップノースランド(売店)でお土産を物色。限定ウイスキーやつまみなどを購入しましたが、突然のマッサン人気に対応できていないのか、レジ待ちの行列が長く伸びて会計に時間がかかりました。今後は改善されると思いますが、時間に余裕のない人は注意してください。
蒸留所見学の後はマッサンとリタゆかりの地を巡ります。
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